乾燥から肌を守るバリヤ機能

 

肌の水分量が減少し、肌の表面がカサカサしてつっぱったり、シワが目立つようになったりする乾燥肌でお悩みの女性は大勢いらっしゃいます。

そんな乾燥肌の女性の中には、洗顔後の保湿ケアとして、ただ化粧水をたっぷりとつけて、それがそのまま肌の水分となって潤いになると思い込んでいる人が多いようですが、それは間違いです。

確かに化粧水をたっぷりとつけた直後は潤っているように感じますが、化粧水の大半は水なので直ぐに蒸発して乾燥状態に戻ってしまいます。

潤いを保つための肌内部の水分は、外から与えるものではなく、体の内側からしみ出して肌内部で維持されているものなのです。

それでは、体内からの水分が、どのようにして肌内部に維持されているのでしょうか。

人の肌は、一番上から順に、表皮、真皮、皮下組織という3段構造でできています。

その中で、肌の表面に位置する表皮には角質層という部分があり、この角質層は僅か0.02mmの薄い膜ですが、角質細胞がレンガ状に約20層積み重ねられています。

そして、この積み重ねられた角質細胞をしっかりとつなぎ留めて強力な壁を作っているのが角質細胞間脂質のセラミドです。

このセラミドは、化粧品などの広告でよく聞かれると思いますが、肌の水分を維持する保湿成分で、また、紫外線などの外部からの刺激や異物が肌内部に入り込まないようにブロックする働きもしています。

こうしたセラミドを中心とした働きをバリヤ機能と呼んでいます。

ちなみに、健康的な肌には約20%の水分が保たれていますが、それが20%以下になると乾燥肌ということになります。

また、セラミドは体内からしみ出した水分をサンドイッチ状にはさみ込んできっちりと維持しているわけですが、湿度が0%になっても蒸発しませんし、温度がマイナスになっても凍ることもありません。

しかし、体内に存在するセラミドの量は、生まれたばかりの赤ちゃんの時をピークに、年齢を重ねるとともに減少し、さらに、クレンジングなど間違ったスキンケアによっても失われてしまいます。

すると、バリヤ機能が低下して肌内部の水分を維持できなくなり、乾燥肌に陥ってしまいます。

ですので、乾燥肌になる原因は、水分量が減少していると考えるよりも、保湿成分のセラミドが減少していると考えるべきで、洗顔後の保湿は、化粧水ではなく、セラミドなどの保湿成分をたっぷりと含んだ美容液を与えることが潤いのある美肌を保つ重要なポイントになります。

ですが、セラミド配合と謳っている化粧品の中には、本当のものではなく名ばかりのものも少なくありません。

本当のセラミドが配合されている化粧品は、成分表示に、セラミド2、3、10などと数字が表示されているので、これらの数字を確認してから購入するようにしましょう。

 

 

髪は毛母細胞と毛乳頭から作られる!

 

薄毛や抜け毛のお悩みは、男性だけでなく多くの女性も抱えています。

そんな髪の毛は、毛根から生えてくるということは当たり前のことのようですが、毛根の中での髪が生える仕組みまでは知らないという人は多いのではないでしょうか。

髪の毛1本は、毛根の一番奥に存在している毛母細胞と毛乳頭から髪は生まれて成長していくのです。

ですから、毛根があっても毛母細胞と毛乳頭に元気がなく、本来の働きがなければ髪の毛は生えてきません。

毛母細胞は、毛根の奥にある毛球という部分にある毛乳頭の周りを取り巻くように存在して、毛乳頭と一緒に髪の発毛と成長に深い関係があり、とても重要な働きをしています。

それでは、どのようにしてこの毛母細胞と毛乳頭が発毛に関わっているかというと、まず、毛乳頭が血液中のホルモンから髪を発毛させる指示を受け、その命令を毛母細胞にくだし、さらに、髪に必要な栄誉素も送り始めます。

すると、毛母細胞は細胞分裂を盛んに行い始め、それが毛穴の外へ出て髪の毛になり、どんどん成長して伸びていきます。

ちなみに、外側から見える髪の毛の部分を毛幹、頭皮の中に埋もれている部分を毛根と呼び、毛根は毛包に包まれています。

そして、毛根の一番奥には毛球部があり、そこに髪を発毛させ、成長させる重要な働きをしている毛母細胞と毛乳頭が存在しています。

この毛球部は、髪の毛を作る重要な部分なので「髪の製造工場」と呼ばれています。

そして、毛球部で作られた髪の毛1本は、成長期(2~6年、女性の場合は約4~6年)→退行期(2~3週間)→休止期(2~3ヶ月)というヘアサイクルを経て、1本の髪の毛が一生を終え、最後は自然と抜け落ちていき、また、そこから新しい髪の毛1本が育っていきます。

もし、薄毛になったり、多量の抜け毛が発生した場合は、何らかの原因で毛母細胞と毛乳頭の働きが低下したということになります。

ですが、毛母細胞と毛乳頭を低下させる要因は、男性と女性では違います。

男性の薄毛や抜け毛は、AGAと呼ばれる男性型脱毛症がほとんどで、この症状は男性ホルモンが毛母細胞の働きを抑えて髪の成長を止めてしまうことが原因ですが、女性の場合は、睡眠不足や栄養が偏った食事、喫煙、運動不足、ストレスなど、日頃の生活習慣の中に多くの要因が潜んでいます。

男性型脱毛症は、どうしても遺伝的な要素が強いので改善は難しいですが、女性は規則正しい生活を送り、正しいヘアケアを行えば、男性に比べて改善しやすいと言われています。

それでも近年は育毛に関する研究が進み、男性型脱毛症に効果的なミノキシジルという育毛剤に配合される成分が登場して、改善効果が期待できるようになりました。

また、女性の脱毛症で代表的なタイプは、最も多い「びまん性脱毛症」、出産後のホルモンバランスの乱れから発症する「分娩後脱毛症」、フケが毛穴を塞ぐことで発症する「ひこう性脱毛症」、皮脂の過剰分泌による「脂漏性脱毛症」、ポニーテールなど髪を強く引っ張ることで起きる「牽引性脱毛症」、ストレスが関係すると言われている「円形脱毛症」などの6タイプが挙げられます。

 

 

背中ニキビはシャンプー剤の洗い残しが原因

 

顔だけでなく、背中のニキビのお悩みを抱えている人は意外に多くいらっしゃいます。

ニキビとは無縁の人からすれば「背中にまで・・・」と思うかもしれませんが、実は、背中は顔や頭についで皮脂の分泌量が多いと言われている場所で、毛穴がつまりやすく、ニキビができやすいのは当然と言えます。

しかし、実際に背中ニキビで悩んでいる人の肌を調べてみると、その原因には、皮脂の分泌過多よりも、洗髪時のシャンプー剤やコンディショナーなどの洗い残しが関係していることが多いのだと言われています。

シャンプーをした後に、頭自体はよく流しても、髪の毛をつたって背中に流れ、そのまま放置していると背中の肌に悪影響を与えてしまいます。

このように背中まで、しっかりとすすいでないという人が多く、それがニキビの原因になってしまうというわけです。

シャンプー剤やコンディショナーなどは化学成分でできていますから、それがしっかりと流されずに残っていれば、皮膚にとっては刺激になってしまうことは想像に難しくありません。

髪の毛をつたって背中に流れたシャンプー剤などは、背中の皮膚を刺激してダメージを与え、赤くなって痒くなったりして、そして、ニキビ発生の原因を作ってしまいます。

また、できてしまったニキビはもうどうしょうもないので、傷つけないように注意して下さい。

背中を洗う時に、硬いナイロンタオルやボディブラシを使ってゴシゴシと強く擦ってしまう場合がありますが、このような行為は、ニキビを傷つけて炎症を起こし、なかなか消えないニキビ跡やシミとなってしまう恐れがあります。

体を洗う時は柔らかな綿タオルを使い、ボディソープよりシンプルな固形石鹸がオススメです。

そして、体を洗う順番として、洗髪をして髪をすすいだ後に体全体を洗うようにすれば、背中にシャンプー剤などが残らずに済みます。

同じことは顔にも言えるので、洗顔も、洗髪の後に行いましょう。

また、背中は汗を掻きやすい場所でもありますので、こまめにシャツを着替えたり、運動した後はシャワーを浴びるなど、清潔な状態を保ち、さらに、衣類の刺激にも注意が必要です。

ザラザラしたレースやラメ入りの素材などは、直接肌に触れるとニキビを誘発したり、悪化させることがあるので、できるだけ避けるようにしましょう。

このようなことが背中ニキビの大きな原因になっていますが、そもそも大人ニキビは、生活習慣の乱れからホルモンバランスが崩れて、それがニキビ発生の大きな原因になるとされています。

入浴時にシャンプー剤などが残らないようにすることも大切ですが、まずは、夜更かしを続けて慢性的な睡眠不足だったり、無理なダイエットのために栄養が偏ったり、ストレスを溜め込んだりしないように注意しなければなりません。

規則正しい生活習慣の中で、背中ニキビの原因となるものを解消していきましょう。